近年、多くの注目を集めている仮想通貨(暗号資産)。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を筆頭に年々取引量が増加しており、新たな投資先として投資する方が多くいます。
今回は、仮想通貨(暗号資産)の1つであり時価総額ランキング24位(※2022年6月26日時点)に位置しているステラルーメン(XLM)について詳しくご紹介します。
「ステラルーメン(XLM)に投資すべきか」「ステラルーメン(XLM)の将来性や取引について知りたい」という悩みに対して解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。

仮想通貨(暗号資産)への投資の最初の入り口となるのが仮想通貨取引所です。 仮想通貨(暗号資産)取引所にはさまざまな特徴や[…]
※本記事の価格は全て税込みです。
ステラルーメン(XLM)とは
ステラルーメン(XLM)は、新興国との海外送金のコストを低くするという目的のもと開発された、オープンソースのブロックチェーンです。
2014年にリップル開発者の1人であるジェド・マケーレブ氏が中心となり、個人間の海外送金をスムーズかつ低コストで行うという理念を持っています。
日本を含む先進国は当たり前のように充実した金融サービスを利用できていますが、新興国では銀行口座すら所持していない方もいます。
そのため、ステラルーメン(XLM)は金融サービスが整っていない南米ブラジルで初めて上場しており、その後世界へ広がっていった仮想通貨です。
中央集権型運営をしている
ステラルーメン(XLM)やブロックチェーンのステラは、Stellar Development Foundation(SDF)という非営利団体によって運営されています。
価格の暴落を防ぐために2019年11月にバーン(焼却)を実施しており、550億XLMが対象となりました。
このバーンにより、ステラルーメン(XLM)の1通貨の価値が上昇し、一時は25%上昇していました。
Stellar Development Foundation(SDF)により、ステラルーメンは全数量発行されているためバーンを行うことで価値の安定性に繋がっています。
ステラルーメン(XLM)のメリット
ステラールーメン(XLM)の基本的な情報について理解したところで、どのようなメリットを持っているのかについて確認していきましょう。
- コンセンサスアルゴリズムやマイニングが不要
- 海外送金が楽なブリッジ通貨
- 処理速度が速く、コストも低い
コンセンサスアルゴリズムやマイニングが不要
1つ目のメリットは、中央集権的な運営によりコンセンサスアルゴリズムやマイニングが不要であるということです。
ビットコイン(BTC)を始めとした仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンは、管理者のいない非中央集権的な運用による分散型が主流となっています。
分散型の組織において改善の意向を決定するときは、トークンを保有したステークホルダーの投票で決まり、コアデベロッパーによりプログラミングの書き換えが行われます。
一般的に非中央集権的な運営だと、投票を行なったりコアデベロッパーが開発を行なったりと全体的な改善スピードが遅くなる傾向にあります。
その点ステラルーメン(XLM)は、分散型組織による改善は行われないためマイニングが不要となり、開発スピードが損なわれません。
また、運営方針や財務状況を公開し利益ではなく理念を追求した団体であるため、透明性の高い組織であることがわかります。
海外送金が楽なブリッジ通貨
従来の海外送金の仕組みは、各国の銀行が送金と受け取りを行うことで取引をしていました。SWIFTというネットワークで繋がって取引を行うのですが、送金に時間がかかることや手数料が高いことが挙げられます。
しかし、ステラを使用すればアンカーという各国の金融機関とステラネットワークを通じて海外送金の取引を行うため、スピーディかつ安価になります。
また、ステラの大きな魅力として各国の通貨とステラルーメン(XLM)がベストなレートで取引されているため、通貨両替によるコストの軽減もしています。
処理速度が速く、コストも低い
仮想通貨(暗号資産)の多くは、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)のように不特定多数の管理者を設けることで中立性を保っています。
しかし、PoWの弱点は「決済の処理速度が遅いこと」「取引コストが高騰する可能性がある」ということです。
ステラルーメンではPoWを採用せずSCP(Stellar Cosensus Protocol)という独自のシステムを導入しています。
ビットコイン(BTC)の決済速度が10分なのに対し、ステラルーメン(XLM)は2~5秒と大幅な短縮に成功しており、仮想通貨(暗号資産)全体を通してトップクラスの決済量を記録しています。
取引手数料も最低0.00001XLMから可能と低く設定されています。
ステラルーメン(XLM)の動向
ステラルーメン(XLM)は、時価総額ランキング24位でマイナー通貨という位置づけではありますが、どのような動向を経ているのでしょうか。
直近の動向について振り返っていきましょう。
- 2014年8月:ステラールーメン(XLM)が上場
リップル開発者の1人であるジェド・マケーレブ氏を中心に開発され、南米ブラジルにて上場をする。 - 2017年12月:ビットコインバブルの影響を受け高騰
ビットコインが大きく注目され、その影響を受けステラルーメンを含めた仮想通貨全体が高騰しました。一時は100円を超えましたが、その後すぐに下落しています。 - 2018年9月:IBM社が海外送金手段として採用
世界最大手IT企業ともいえるIBM社がステラの仕組みを気に入り海外送金手段として採用しました。 - 2019年11月:バーン(焼却)を実施
ステラルーメンの価値を高めるためにバーン(焼却)を実施。一時は25%高騰するなど価格変動に大きな影響を与えました。 - 2020年12月:ドイツ老舗銀行がステラネットワークを活用
ドイツ老舗銀行のBankhaus von der Heydt(BVDH)銀行は、ステラネットワーク上でユーロ建てのステーブルコインを発行しました。ステラルーメンの価格に大きな変動はありませんでした。 - 2021年1月:ウクライナ政府とデジタル資産インフラの試みで提携
ステラ財団は、ウクライナにおけるデジタル資産の開発や整備などを目的にウクライナ政府と提携しました。 - 2022年1月~:戦争や仮想通貨の法整備により下落傾向
2022年に入ってからはアメリカの大幅な利上げ、ロシアのウクライナ侵攻により下落相場が続いています。
現在は、ロシアのウクライナ侵攻が落ち着いていますが、今後の世界経済に注目していくことは必須になるでしょう。
また、ステラルーメン自体に将来性があるのか知っておく必要があります。
ステラルーメン(XLM)の将来性
ステラルーメン(XLM)の将来性について多くの投資家が注目しているでしょう。ステラルーメンに投資するなら必ず押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- ブラジル中央銀行デジタル通貨への取り組み
- 大企業と提携
- 東南アジア・アフリカへ展開している
それぞれのポイントについて理解を深めていきましょう。
ブラジル中央銀行デジタル通貨への取り組み
ステラは2022年5月24日に、ラテンアメリカ最大の仮想通貨取引所である「Mercado Bitcoin」とブラジル中央銀行デジタル通貨(CBDC)開発プロジェクトに参加するために提携したことを発表しました。
ステラとMercado Bitcoinは、「LIFT Challenge Real Digital」で選ばれた9つのプロジェクトの1つに取り組むことが決定しています。
今後ステラがこのプロジェクトを成功させるかどうかは、価格変動やステラルーメンの将来性に大きく関わるため、注目していきましょう。
大企業と提携
ステラは、2019年にIBM社と2021年にはMoneyGram、Tribal Creditと提携をしているなど大企業とのつながりが多くあります。
大企業とのつながりが多ければステラに対する期待や信頼が大きなものになっていくため、今後もどのような企業と提携していくのか追っていくと良いでしょう。
また、今後さらなるサービスの改善が行われれば、日本の企業と提携する可能性もあります。価格動向にどの程度影響を与えるかはわかりませんが注目しておいて損はないでしょう。
東南アジア・アフリカへ展開している
ステラルーメン(XLM)は、銀行口座を持たない方が海外送金等を容易に行えるように開発されたものです。現在はブラジルから始まり先進国にまでサービスを提供しています。
今後の動向として東南アジアやアフリカなどに幅広く展開し、定着していくかが大きなカギとなるでしょう。
他の仮想通貨(暗号資産)が普及していない地域で着実にシェアを広げてきているため、東南アジアやアフリカの企業と提携が示唆されればさらに重要が高まっていくでしょう。
ステラルーメン(XLM)の取引のポイント
ステラルーメン(XLM)の将来性についてわかったところで実際に取引するにはどのような点に注意すれば良いのか確認しておくと良いです。
仮想通貨(暗号資産)の取引は、現物取引とレバレッジ取引に分かれます。それぞれの取引ポイントについて確認していきましょう。
現物の取引ポイント
現物取引のポイントは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった他の仮想通貨(暗号資産)の動向を合わせてみておくと良いです。
ステラルーメン(XLM)は、ビットコインバブルなど仮想通貨(暗号資産)全体の流れに沿って価格変動をしており、ステラルーメンだけを見ていては突然の暴落や高騰についていけなくなります。
現物取引は、レバレッジ取引よりリスクは小さいですが大きな価格変動に乗ることが重要になるため、注目しておくと良いです。
レバレッジの取引ポイント
レバレッジ取引とは、てこの原理に似ておりレバレッジをかけることで証拠金が少なくても大きな取引を行うことができる方法です。
レバレッジ取引を行うポイントは、ステラルーメン(XLM)の高騰や暴落に素早く対処できるかどうかです。
仮想通貨(暗号資産)取引所では、レバレッジ取引に対応していないところもあるため、ステラルーメン(XLM)のレバレッジ取引をしたい方はあらかじめ確認しておきましょう。
ステラルーメン(XLM)の用語解説
ステラルーメン(XLM)を深く理解するには仮想通貨(暗号資産)用語について熟知しておくことが必須です。
また、今後の動向を追う際に理解力を高めておくと内容がスッと入ってくるため、重要な2つの用語について見ていきましょう。
マイニング(Mining)
マイニング(Mining)とは、仮想通貨(暗号資産)の取引を承認する作業で、ブロックチェーン上に不正なデータが記録されていないか確認、承認をしています。
マイニングを実施する人のことを「マイナー」と呼び、実施すると仮想通貨の報酬を得ることが可能です。
ビットコイン(BTC)などの中央管理者がいないブロックチェーンにおいてマイニングは採用されており、非中央集権的な管理の仕方として仮想通貨の主流となっています。
コンセンサスアルゴリズム(Consensus algorithm)
コンセンサスアルゴリズム(Consensus algorithm)とは、仮想通貨(暗号資産)のブロックに追加する際の合意成形アルゴリズムのことを指します。
マイニングとセットで扱われることが多く、マイナーによる承認が他の意見と異なった際に最終的にどの意見が正しいかを決めるアルゴリズムです。
ステラルーメン(XLM)ではSCP(Stellar Consensus Protocol)という独自のコンセンサスアルゴリズムを導入しています。
ステラルーメン(XLM)の安全性の取り組み
ステラルーメン(XLM)は、大々的に安全性の取り組みについて注目されていないものの、ネットワークセキュリティの高さが評価されています。
また、大企業と提携していることから、高い信頼と期待を受けているため、セキュリティが特別弱いということはないでしょう。
今後はセキュリティ関連についても取り組みが見られる可能性が高いため、安全性を重視している方も安心して利用できます。
ステラルーメン(XLM)は今後のプロジェクト次第で高騰も
ステラルーメン(XLM)は、非営利団体であるStellar Development Foundation(SDF)によって運営されており、仮想通貨の中でも珍しいマイニングを採用してません。
しかしながら高い信頼性と期待、そして充実したサービスにより確実に世界シェアを広げています。
今後は、取り組んでいるプロジェクトや大企業との提携により価値が高まる可能性が高い仮想通貨といえるでしょう。
ステラルーメン(XLM)を取り扱う仮想通貨(暗号資産)取引所
ステラルーメン(XLM)は、2019年ごろまで日本での取り扱いはありませんでしたが、現在は以下の5つの仮想通貨取引所にて取引が可能です。
- Coincheck
- DMM Bitcoin
- GMOコイン
国内で上場している仮想通貨(暗号資産)は、金融庁の方針により価格の安定性と需要の高さがあるものばかりです。
そのため、ステラルーメン(XLM)もそれほど取引需要のある仮想通貨(暗号資産)であり、今後に期待を寄せられていることがわかります。
また、上記の仮想通貨(暗号資産)取引所はステラルーメン(XLM)以外の取り扱いも充実しており、豊富なサービスを展開しています。
Coincheck(コインチェック)
Coincheck | ||
---|---|---|
入金手数料 | 無料 | |
出金手数料 | 一律407円 | |
取引手数料(BTC) | 販売所 | スプレッド |
取引所(現物) | 無料 | |
最低取引単位(BTC) | 0.001 | |
取扱暗号資産 | 17種類 | |
レバレッジ取引 | なし |
Coincheck(コインチェック)は、ビットコインに強い仮想通貨(暗号資産)取引所です。
取り扱い仮想通貨数が17種類と多く、ビットコイン(BTC)だけでなくアルトコイン取引をしたい方にも適しています。
- 取引手数料が無料
- 「Coincheckつみたて」が利用できる
- 取扱い通貨数17種類
仮想通貨(暗号資産)の取引手数料が無料
Coincheck(コインチェック)の取引手数料は、販売所・取引所ともに無料です。
取引の際にかかるのはスプレッドだけなので、コストを抑えてビットコイン取引ができます。
DMM Bitcoin(ビットコイン)
DMM Bitcoin | ||
---|---|---|
入出金手数料 | 無料 | |
取引手数料(BTC) | 販売所 | スプレッド |
取引所(現物) | 無料 | |
取引所(レバレッジ) | 無料 ※BitMatch取引手数料を除く ※レバレッジ手数料(ポジション金額の0.04%/日)はロールオーバー時に発生 | |
最低取引単位(BTC) | 現物取引 | 0.0001 |
レバレッジ | 0.001 | |
取扱暗号資産 | 24種類 | |
レバレッジ取引 | 固定2倍 |
DMM Bitcoin(ビットコイン)は、レバレッジ取引に強い仮想通貨取引所です。
- 最短1時間で取引を始められる
※「スマホでスピード本人確認」を利用して7:00-22:00の間に申し込んだ場合 - 19種類の通貨でレバレッジ取引できる
- 各種手数料が無料
- 独自のBitMatch注文でコストを抑えられる
一定の条件を満たせば、申し込みから最短1時間で取引を開始できます。
レバレッジ取引ができない仮想通貨取引所もあるなか、DMM Bitcoin(ビットコイン)は19種類もの通貨で証拠金以上の取引が行えます。
コストを抑えて取引できる
DMM Bitcoin(ビットコイン)は、各種手数料が無料です。
- 口座開設・維持手数料
- クイック入金手数料
- 出金手数料
- 送金手数料
- 取引手数料(BitMatch取引手数料を除く)
入出金や取引の際にコストがかからないため、初心者の方も利用しやすいでしょう。
GMOコイン
GMOコイン | ||
---|---|---|
入出金手数料 | 無料 | |
取引手数料(BTC) | 販売所 | スプレッド |
取引所(現物) | Maker:-0.01% Taker:0.05% | |
取引所(レバレッジ) | 無料 | |
暗号資産FX | 無料 | |
最低取引単位(BTC) | 販売所 | 0.00001 BTC |
取引所 | 0.0001 BTC | |
取扱暗号資産 | 21種類 | |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
GMOコインは、国内最多の取扱い通貨数を誇る大手仮想通貨(暗号資産)取引所です。
- 取扱い銘柄数が国内No.1の21種類
- 最短10分で口座開設
※「かんたん本人確認」を利用して口座開設した場合 - 各種手数料が無料
- メイカーがマイナス手数料
ビットコインをはじめ、21種類もの通貨で取引が行えます。レバレッジ対応の通貨数も10種類と幅広いのが特徴です。
最短10分で口座開設できるため、まだ口座を持っていない方でもすぐに取引を開始できます。
「つみたて暗号資産」も利用可能。500円から毎月自動で積立買付ができるため、初心者でも安心して始められますよ。
各種手数料が無料
GMOコインは、以下の各種手数料が無料です。
- 口座開設・維持手数料
- 即時入金手数料
- 出金手数料
- 仮想通貨(暗号資産)入出金手数料
また、取引所のメイカー手数料には、マイナス手数料が設定されています。
手数料がマイナスなので、取引所で指値注文を行った場合、本来支払うべき手数料を報酬金として取引のたびに受け取れます。
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