SBIネオモバイル証券は、2019年4月に開業した初心者におすすめのネット証券として注目を集めています。
本記事ではSBIネオモバイル証券の特徴や、メリット・デメリット、口座解説方法などをわかりやすく解説します。
SBIネオモバイル証券に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
- 口座開設は7ステップで簡単に手続き完了
- 口座開設までの日数の目安は通常2~3営業日程度
- 口座開設方法はオンラインのみ
- 本人確認書類はマイナンバーカードがあれば1点でOK
※本記事の価格は全て税込みです。
SBIネオモバイル証券の特徴
SBIネオモバイル証券 | ||
---|---|---|
口座数 | 60万 ※2021年5月時点 | |
取引手数料 | 0~50万以下 | 220円 |
50万円超 〜300万円以下 | 1,100円 | |
300万円超 〜500万円以下 | 3,300円 | |
500万円超 〜1,000万円以下 | 5,500円 | |
以降100万円ごと | 1,100円が加算(上限なし) | |
ポイント還元率 | - | |
ポイント投資 | Tポイント | |
NISA | × | |
つみたてNISA | × | |
iDeCo | 〇(37銘柄/2021年10月末時点) | |
投資信託 | - | |
IPO実績 | 10社 ※2021年9月時点 | |
外国株 | - | |
アプリ | ネオモバ株アプリ | |
口座開設~取引までの日数 | オンライン申込:申込から2~3営業日 郵送申込:申込から1週間程度 |
SBIネオモバイル証券は、SBI証券とCCCマーケティングの共同出資で誕生したスマホ取引に特化したネット証券です。
SBI証券とCCCマーケティングが長年培ったノウハウと強みを活かし、投資初心者を対象としたシンプルでわかりやすいサービスを提供している点が、大きな特徴です。
SBI証券とSBIネオモバイル証券の違い
SBI証券とSBIネオモバイル証券の大きな違いは、取引商品の種類や範囲、手数料(サービス利用料・取引コスト)にあります。
ここではSBI証券とSBIネオモバイル証券の違いを、以下の項目ごとに比較しながら具体的に解説します。
- 取り扱う金融商品の違い
- 取引にかかる手数料の違い
取り扱う金融商品の違い
以下の表は、SBIネオモバイル証券とSBI証券が、それぞれ取り扱っている金融商品をまとめたものです。この表を元に、取扱商品の違いを見てみましょう。
取扱金融商品 | SBI証券 | SBIネオモバイル証券 |
---|---|---|
国内株式(現物) | ○ | 〇 |
国内株式(信用) | ○ | × |
外国株式 | ○ | × |
投資信託 | ○ | × |
単元未満株 | ○ | 〇 |
先物・オプション | ○ | △(カバードワラント) |
IPO | ○ | 〇 |
FX | ○ | 〇 |
CFD取引 | ○ | × |
NISA | ○ | × |
iDeCo | ○ | 〇 |
ポイント投資 | ○ | 〇 |
SBIネオモバイル証券は、投資初心者でも無理なく投資を始められるように配慮し、取扱金融商品を絞っている点が特徴です。
一方、SBI証券は、国内株式や投資信託をはじめ、外国株式や、CFD取引など幅広い金融商品を取りそろえています。
取引にかかる手数料の違い(定額制)
SBIネオモバイル証券とSBI証券の取引に関わる手数料プランは、以下の通りです。
- SBIネオモバイル証券:サービス利用料(月額制)
- SBI証券:スタンダードプラン/アクティブプラン
SBI証券のスタンダードプランは中上級者向けのプランのため、ここではネオモバのサービス利用料と、SBI証券のアクティブプランの手数料を比較してみましょう。
SBI証券 アクティブプラン手数料(1日定額制) | |
---|---|
1日の約定代金の合計 | 現物取引の手数料 |
100万円まで | 0円 |
200万円まで | 1,238円 |
300万円まで | 1,691円 |
300万円~ | 以降、100万円増加ごとに+295円 |
SBIネオモバイル証券 サービス手数料(月額制) | |
---|---|
月間の株式取引約定代金合計額 | サービス利用料(月額) |
0円~50万円以下 | 220円 |
50万円超~300万円以下 | 1,100円 |
300万円超~500万円以下 | 3,300円 |
500万円超~1,000万円以下 | 5,500円 |
1,000万超~ | 以降、100万円ごとに+1,100円 (上限なし) |
SBIネオモバイル証券は月額制の料金体系のため、1ヶ月間取引がなくても最低220円の月額料金が発生します。
ただし、SBIネオモバイル証券は毎月投資に活用できる限定Tポイント(200ポイント/200円相当)がもらえるため、実質的な取引コストはとても低いと言えるでしょう。
一方、SBI証券のアクティブプランの場合、1日100万円までの約定代金であれば手数料無料なのが魅力です。
取引にかかるコストは、1日の約定代金の合計が100万円を超えるような取引をしない限り、SBI証券でもSBIネオモバイル証券でも大きな差はありません。
ただしここでは、1日定額制(アクティブプラン)と月額制を比較したのみなので、その他のプランを選ぶ方は都度、確認をしてください。
SBIネオモバイル証券のメリット
SBIネオモバイル証券のメリットには、以下のものがあります。
- Tポイントを使って株が買える
- 国内株式を1株から購入できる
- 月額220円で取引し放題
- IPOがひと株から申し込み可能
- WealthNaviを少額から利用できる
では、SBIネオモバイル証券のメリットを一つずつご紹介します。
Tポイントを使って株が買える
SBIネオモバイル証券では、国内株式や国内ETFやREITの購入代金にTポイントを使うことができます。
レートは1Tポイント=1円相当で、買い物をする場合などと同等の条件です。
Tポイントは買い物などに使うと無くなってしまいますが、株式の購入や投資の資金に充てれば、将来大きなリターンが得られる可能性があります。
また、Tポイントを大量に貯めている方であれば、株や投資の費用をポイントでまかなうことも可能。現金の使用を抑えることができるのも、Tポイントを使った投資の魅力です。
国内株式を1株から購入できる
株の取引は通常、単元単位(基本として1単元=100株)で行われるため、最低投資金額として数万円~数十万円が必要です。
しかし、SBIネオモバイル証券はS株(単元未満株)の取引ができるため、国内の有名企業・優良企業の株でも、数百円から購入できる可能性があります。
単元未満株の取引は、数万円の資金でも複数の銘柄に分散投資ができる、株式が下がっても損失額が少ないといったメリットがあります。
月額220円で取引し放題
一般的に、株式の取引では1回の取引ごとに手数料がかかります。
しかし、SBIネオモバイル証券の場合、取引コストは1ヶ月ごとのサービス利用料(定額制)だけです。
サービス利用料は、月間の国内株式約定代金の合計額で変動し、合計額が50万円以下の場合、月額220円で取引し放題になります。
また、毎月ネオモバ限定Tポイントが200ポイント付与されるので、月間の国内株式約定代金の合計額が50万円以下の場合、サービス利用料は実質20円と考えることもできます。
ひとかぶIPOを申し込みできる
ひとかぶIPOは、通常100株単位の申込みが必要なIPO銘柄に1株から申し込めるサービスです。
IPOは「Initial Public Offering」の略称で、株式市場に上場することが決まっている未上場企業の株式を意味します。
Initial Public Offeringの略で、新規公開株式を公募・売り出しすることをいう。
引用元:IPO|投資の時間|日本証券業協会
IPO銘柄は将来的な値上がりが期待できることが多いため、投資家の間で注目度が高く、通常は購入するための抽選が行われるのが一般的です。
しかしSBIネオモバイル証券なら、少額でIPOの申し込みができるのでIPO銘柄に参入するハードルはぐっと下がります。
専用アプリで初心者でも取引しやすい
SBIネオモバイル証券のスマートフォンアプリネオモバ株アプリは、投資初心者でも使いやすいよう工夫がこらされているため、簡単に株の注文が行えます。
アプリの機能も良い意味で絞られていて、初心者向けの便利な機能やツールが必要十分な形で備えられています。
- 株式の定期買付機能
- 資産推移グラフサービス
- ひとかぶIPOの申込み機能
- Tポイント加盟店で利用できるクーポンの確認機能
WealthNavi for ネオモバが利用できる
WealthNavi(ウェルスナビ)は、AI(人工知能)を活用して、投資診断や資産運用などを自動で行うロボアドバイザーの一つです。
※参考:WealthNavi(ウェルスナビ)が預かり資産7,000億円を突破
また、WealthNavi for ネオモバには、通常のWealthNaviにはないお得な特徴があります。
- 最低投資金額が1万円から
- 最低積立金額が5,000円から
WealthNaviに限らず、ロボアドバイザーは最低投資金額を10万円からとしているケース大半です。一方、WealthNavi for ネオモバは最低投資金額が1万円と手頃な金額となっています。
SBIネオモバイル証券のデメリット
SBIネオモバイル証券のデメリットには、以下のようなものがあります。
- 投資信託や外国株に対応していない
- 取引をしなくても月額手数料が発生する
- S株はリアルタイム取引ができない
- NISA口座に対応していない
では、SBIネオモバイル証券のデメリットについて、一つずつ詳しく見ていきましょう。
投資信託や外国株に対応していない
SBIネオモバイル証券は、取扱商品をあえて絞り込み、株や投資の初心者でも無理なく使いこなせるサービスを提供しています。
そのためSBIネオモバイル証券は、投資信託や外国株の取り扱いはありません。
しかし、SBIネオモバイル証券の性質やコンセプトを考慮すると、取扱商品の幅がすぐに大きく広がる可能性は低いと考えられます。
ただ今のところ、外国株や投資信託に投資をしたい方は、他の証券会社を検討する必要があります。
取引をしなくても月額手数料が発生する
一般的な証券会社は、口座管理手数料が無料のケースが大半のため、口座を維持するランニングコストは0円です。
一方、SBIネオモバイル証券は、月間の国内株式約定代金の合計額がたとえ0円であっても、月額220円のサービス利用料金が発生します。
なお、サービス利用料は、口座の一時停止手続きを取ることで、停止期間の支払いをストップすることができます。
サービス利用状況画面より一時停止手続きが行われた場合、手続きを行った月の翌月より一時停止となります。手続き後は、解除されるまでの間、サービス利用料の請求は行いません。
引用元:サービス利用料について|サービスガイド|ネオモバ
SBIネオモバイル証券で一定期間取引をする予定が場合は、早めに一時停止手続きを行うことをおすすめします。
S株(単元未満株)はリアルタイム取引ができない
SBIネオモバイル証券に限ったデメリットではありませんが、S株はリアルタイムで売買されておらず、約定は1日3回のみとなっています。
参考 S株の注文時間と約定時間(※) | |
---|---|
注文時間 | 発注・約定のタイミング |
0:00〜7:00 | 当日前場の始値 |
7:00〜10:30 | 当日後場の始値 |
10:30〜13:30 | 当日後場の終値 |
13:30〜24:00 | 翌営業日前場の始値 |
結果、注文のタイミングと約定のタイミングにズレが生じることは知っておきましょう。
NISA口座に対応していない
SBIネオモバイル証券は、現在のところNISAには非対応となっています。そのため、配当金に税金がかかる点に不満を持つ方も少なからず見受けられます。
確かに、現状NISAに対応していないのは大きなデメリットと言えますが、今後NISAに対応する可能性がないとも言い切れません。
現時点でNISAに対応していないのは確かに残念ですが、今後の対応に期待したいところです。
SBIネオモバイル証券の手数料は?
SBIネオモバイル証券は、株の取引やFX取引にかかる手数料をはじめ、以下のような手数料をサービス利用料に集約した、1ヶ月ごとの定額制の料金プランを採用しています。
- 口座開設の手数料
- 口座管理・サービスの手数料
- 株取引の手数料
- FXの手数料
- ネオWの手数料
- 移管(入庫・出庫)の手数料
以下に、SBIネオモバイル証券の手数料の項目と、月間の株式取引約定代金に応じたサービス手数料を表にまとめているので、ぜひ参考にしてください。
SBIネオモバイル証券の手数料 | |
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口座開設手数料 | 手数料無料 |
口座管理・サービス手数料 | 220円(税込)~ |
株式取引の手数料 | 手数料無料 |
FXの手数料 | 手数料無料 |
ネオWの手数料 | 手数料無料 |
移管(入庫・出庫)の手数料 | 手数料無料(※) |
月間の株式取引約定代金合計額 | サービス利用料(月額) |
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0円~50万円以下 | 220円 |
50万円超~300万円以下 | 1,100円 |
300万円超~500万円以下 | 3,300円 |
500万円超~1,000万円以下 | 5,500円 |
1,000万超~ | 以降、100万円ごとに+1,100円 (上限なし) |
SBIネオモバイル証券の口座開設の流れ
SBIネオモバイル証券の口座開設の手順は、以下の7ステップで完了します。
- メールアドレスを登録
- 口座開設申込情報を登録
- 初期設定(出金口座、勤務先情報などの登録)
- 本人確認書類をアップロード
- 取引パスワードを設定
- サービス利用料の支払い方法を設定
- 初期ログインパスワードを変更
SBIネオモバイル証券は、誰でも無理なく口座開設手続きが行えるよう、手続きフォームはユーザーフレンドリーな作りになっています。
なお、口座開設方法はインターネットのみとなり、郵送手続きには対応していません。では、手順を詳しく見てみましょう。
- STEP.メールアドレスを登録登録フォームからメールアドレスを入力・送信
- STEP.口座開設申込の情報を登録登録フォームから氏名住所などの必要事項を入力・送信
- STEP.初期設定(出金口座、勤務先情報などの登録)登録フォームから出金口座などの必要事項を入力・送信
- STEP.本人確認書類をアップロード専用フォームから本人確認書類を入力・送信
- STEP.取引パスワードを設定設定フォームより取引パスワードを設定・送信
- STEP.サービス利用料の支払い設定設定フォームより支払い用のクレジットカード情報を登録
- STEP.ログインパスワードを変更するセキュリティ強化のため初期ログインパスワードを変更
- 口座開設手続き完了
※画像出典:SBIネオモバイル証券の口座開設について
申込み手続きはインターネットのみですが、取引パスワードの受取り方法は郵送受取り(転送不要簡易書留)が選択可能です。
- オンライン完結(メールで設定)
- 郵送で受取る
取引パスワードを正式な書面(はがき)で残しておきたいなどの希望がある方は、「STEP.5 取引パスワードを設定」で「取引パスワードの受取り方法で郵送で受取る」を選択しましょう。
SBIネオモバイル証券口座開設の必要書類
SBIネオモバイル証券の口座開設の際は、マイナンバー確認書類と本人確認書類のアップロードが必要です。
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 通知カード
- 住民票(マイナンバー記載あり)
- 運転免許証
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 各種健康保険証
- 印鑑登録証明書
- 住民票(マイナンバー記載なし)
- aaa
なお、マイナンバーカードは両方を兼ねているため、1点のアップロードのみで手続きOKです。
マイナンバー確認書類として通知カード・住民票(マイナンバー記載あり)のいずれかを選択する場合は、別途、本人確認書類(1~2種類)をアップロードする必要があります。
- マイナンバーカード1点のみ
- 住民票(マイナンバー記載あり)+運転免許証の2点
- 通知カード+免許証+住民票(マイナンバー記載なし)の3点
もし、事前に書類を準備したいけど、必要書類の組み合わせで不安がある場合は、カスタマーセンターに相談すると良いでしょう。
SBIネオモバイル証券 カスタマーセンター | |
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電話番号 | 03-688-1581 |
営業時間 | 年末年始、土日祝日を除く 8:30~17:00 |
SBIネオモバイル証券の口座開設にかかる日数
SBIネオモバイル証券の口座開設にかかる日数の目安は、最短で2日~1週間程度と公表されています。
総合口座
口座開設にかかる日数は、最短で2日~1週間程度です。
引用元:開設までにかかる日数は-SBIネオモバイル証券
ただし、以下のに該当する場合は、上記の目安よりも日数がかかるケースがあるため注意が必要です。
- 多くの申込みが重なる時期に手続きを行った場合(連休明けなど)
- 申込み内容に不備があった場合(記入漏れや誤入力など)
- 書類のアップロード不備があった場合(不鮮明など)
- 取引パスワードの受取り方法で「郵送で受取る」を選択した場合
上記に該当する場合、通常より口座開設まで時間がかかる傾向にあります。
口座開設までの日数をできるだけ短縮したい方は、以下の点に気をつけて手続きを取りましょう。
- 申込みが空いている時間帯(平日の午前中など)に申込み手続きをとる
- 必要事項の入力や画像のアップロードは丁寧かつ慎重に行う
- 取引パスワードの受取り方法は「オンラインで完結(メールで設定)」を選択する
また、申込み後、口座開設に時間がかかって不安な場合は、以下の手順で口座開設状況を確認できます。
- 開設手続き完了後に届いたメール(※)を確認する
- メール記載の情報でSBIネオモバイル証券にログイン
- 口座開設のお手続き状況を確認
※件名:「【重要】口座開設のお申込完了のお知らせ(ネオモバ)」
SBIネオモバイル証券の口座開設は簡単7ステップで完了!
- SBIネオモバイル証券は投資初心者向けのネット証券
- 申込みがネットで完結できるので手続き簡単スピーディ
- 口座開設の手順は7ステップで完了
- マイナンバーカードがあれば必要書類は1点でOK
- 口座開設にかかる日数は「最短で2日~1週間程度」
SBIネオモバイル証券は、投資初心者を対象としたシンプルでわかりやすいサービスの提供に注力しているネット証券です。
口座開設の手続きも直感的にわかりやすい入力フォーム準備するなど、初心者向けに細やかな配慮がなされています。
「証券会社の口座開設って難しそう……」と不安を抱く方にこそ、SBIネオモバイル証券はおすすめです。
また、SBIネオモバイル証券は取引にかかるコストが安く、投資初心者の方が使いやすいツースやサービスも充実しています。
Tポイントを使った取引も可能なので、まずは口座を開設し、低リスクのポイント投資や1株からの株の売買などで投資の第一歩を踏み出してみてください。