ビットコインが分裂して誕生したビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコインよりも処理速度や取引コストに優れているのが魅力です。
こちらの記事では、ビットコインキャッシュ(BCH)の動向や、取引所の選び方をわかりやすく解説しています。
ビットコインキャッシュ(BCH)に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

仮想通貨(暗号資産)への投資の最初の入り口となるのが仮想通貨取引所です。 仮想通貨(暗号資産)取引所にはさまざまな特徴や[…]
※本記事の価格は全て税込みです。
ビットコインキャッシュ(BCH)とは
ビットコインキャッシュ(BCH)は、2017年8月にビットコインがハードフォークして誕生したアルトコインです。
2017年はビットコインの需要が非常に高まっていた時期で、「スケーラビリティ問題」と呼ばれる、送金速度の遅滞や手数料が高騰する問題が起きていました。
そうした問題点を解決しビットコインの利便性を高めるため、新たに発足したコミュニティから誕生したのがビットコインキャッシュ(BCH)です。
ビットコインキャッシュ(BCH)はビットコインよりもブロックサイズが大きいため、処理速度に優れており、コストも抑えられるのがメリットです。
ビットコインキャッシュ(BCH)のチャートと価格
ビットコインキャッシュの現在の価格は 17,275円です。(2022年7月25日現在)
2021年秋から長く下落基調が続いていましたが、今年6月に12,000円台まで下げて一旦底を打った形になり、7月からは少し戻してきている状況です。
ビットコインキャッシュが上がらない理由
2017年12月には40万円台まで上昇していたビットコインキャッシュ(BCH)ですが、今では1万円台後半にとどまっている状態。
この価格を見て、「ビットコインキャッシュはどうして上がらないのか?」と、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ビットコインキャッシュが上がらない理由には、アメリカや中国の仮想通貨に対する法規制に加えて、パンデミックやウクライナ情勢の影響があります。
- アメリカや中国の仮想通貨(暗号通貨)法規制
- ビットコインや他のアルトコインの下落に連動している
- ビットコインフォークが多すぎて関心が薄れた
アメリカや中国の仮想通貨(暗号資産)の法規制
ビットコインキャッシュ(BCH)が上がらない原因の1つと考えられているのが、アメリカや中国の仮想通貨(暗号資産)に対する法規制です。
仮想通貨(暗号資産)の法規制では、中国が金融機関の仮想通貨サービスを禁止しており、マイニングも禁じられました。
米ニューヨークでは、仮想通貨(暗号資産)マイニング企業への業務ライセンスを停止する法案が、2022年6月に可決され、話題になりましたね。
さまざまな問題を防ぐためには法規制が必要ですが、仮想通貨(暗号資産)市場にとっては、それが大きな痛手となっています。
ビットコインの下落に連動
ビットコインキャッシュ(BCH)はビットコインから分裂して生まれた仮想通貨(暗号通貨)ですから、ビットコインが下落したり乱高下する時に、つられて同じような動きをすることがよくあります。
ビットコイン下落の原因には、上記で説明した法規制の問題に加えて、米株式市場の下落につられたことや、2022年5月にテラブロックチェーンで稼働している仮想通貨(暗号通貨)USTが何らかの要因で暴落したことで、仮想通貨市場全体が下落したこともありました。
ビットコインキャッシュ(BCH)はビットコインの動きに影響されやすいので、取引の際にはビットコインの動きもチェックしておくと良いでしょう。
ビットコインのフォークが多すぎて関心が薄れた
ビットコインキャッシュ(BCH)がなかなか上がらない原因には、ビットコインキャッシュ(BCH)への関心が薄れていることも原因に考えられます。
ビットコインはこれまで何度も分裂を繰り返しており、ビットコインキャッシュ(BCH)のほかに、ビットコインゴールド、スーパービットコイン、ビットコインダイアモンドが次々に誕生しています。
また、ビットコインキャッシュ(BCH)も2018年11月に分裂して、ビットコインABCやビットコインSVが誕生しました。
現在は、ビットコインの分裂でフォークの種類が増えたため、ビットコインキャッシュ(BCH)への投資家の関心が薄れている可能性もありそうですね。
ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴
ビットコインキャッシュ(BCH)が、ビットコインのハードフォークによって分裂して誕生した仮想通貨(暗号通貨)であることがわかりましたので、ここからはその他の特徴も押さえておきましょう。
- ビットコインのスケーラビリティ問題を解決するために生まれた
- 2018年5月のハードフォークでスマートコントラクトを実装
- 2018年11月に分裂してビットコインABCとビットコインSVが誕生
- 2020年4月には半減期を迎えた
スマートコントラクトの実装で実用性が高まった
ビットコインキャッシュ(BCH)は、2018年5月のハードフォークでスマートコントラクトを実装しました。
スマートコントラクトとはブロックチェーン上での契約を自動で実行するシステムのことで、当事者間の契約の締結など、多くの作業を省いて事務コストを削減できるのがメリットです。
ビットコインキャッシュ(BCH)半減期
ビットコインキャッシュ(BCH)は、2020年4月に半減期を迎えました。
半減期とは、仮想通貨(暗号通貨)の価格がインフレで下落することを防ぐため、マイニング報酬を段階的に下げて新規発行を減らす仕組みです。
今回の半減期によって、採算が取れなくなったマイナー達がビットコインキャッシュ(BCH)から撤退したことで、残されたマイナーの収益は改善されたと言われています。
ビットコインキャッシュ(BCH)の次の半減期は、2024年に来る予定です。
ビットコインキャッシュ(BCH)の相場と将来性
2022年に入ってから、ビットコインキャッシュ(BCH)は下降トレンドが続いているものの、ビットコインやそのほかの仮想通貨(暗号通貨)に連動してこれから価格が上昇していくことも期待できます。
ビットコインは米株式市場が7月に入り上昇したことを受けて反発し、7日には22,000ドル台を回復。ビットコインキャッシュ(BCH)も同じ時期から価格を上げてきています。
パンデミックの影響やウクライナ情勢を受けて慎重になっている投資家が増えている現状から、市場が落ち着きを取り戻した時には、ビットコインキャッシュ(BCH)などのアルトコインにも上昇の余地があると考えられます。
はじめての仮想通貨取引は口座開設が必要
ビットコインキャッシュ(BCH)など、仮想通貨(暗号通貨)をはじめて取引する場合には、仮想通貨取引所の口座開設が必要になります。
ここからは、初心者にも人気の仮想通貨取引所 DMMビットコインを例にして、口座開設の流れを説明していきます。
口座開設の流れ(DMMビットコインの場合)
仮想通貨取引所に口座を開設する時には、最初に会員登録を行った後、基本情報入力や本人確認書類の送信をして、審査に通れば完了です。
DMMビットコインの実際の口座開設手順を、下記にまとめましたのでご覧ください。
- メールアドレス登録
- 基本情報の入力
- 本人確認書類のアップロード
- 口座開設審査
DMMビットコインではメールアドレスや基本情報の入力を行い、次にスマホかパソコンから本人確認のできる身分証明書を送信します。
本人確認に使える身分証明書は、DMMビットコインの場合は運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、在留カードの4種類です。
本人確認書類は取引所によって違いがありますから、口座開設前に確認しておきましょう。
ビットコインキャッシュ(BCH)の買い方と換金方法
ビットコインキャッシュ(BCH)への投資方法、取引所での買い方と、日本円への換金方法について説明していきます。
ビットコインキャッシュ(BCH)を買う時は、現物取引かレバレッジ取引を最初に選びます。
現物取引
ビットコインキャッシュ(BCH)の現物取引では、その時々の市場価格で買い注文を出して購入します。
レバレッジをかけないので投資資金以上に損が出ず、値動きに惑わされずにのんびり取引できるのがメリットです。
ビットコインのように数百万円する仮想通貨(暗号通貨)でも、0.0001など小数単位で購入できますから、少額ずつ長期で投資していきたい方にも向いています。
レバレッジ
レバレッジ取引では、証拠金を担保に手持ちの資金より大きな金額でビットコインキャッシュ(BCH)が購入できます。
下降トレンドの場合でも売り注文から入れるため、相場の動きに合わせて臨機応変に稼ぐことができるのがメリット。
DMMビットコインの場合は最大倍率2倍ですから、10万円を証拠金として口座に入金すれば、20万円分の取引が可能となります。
ビットコインキャッシュ(BCH)の換金方法
ビットコインキャッシュなどの仮想通貨(暗号資産)を日本円に換金する時は、仮想通貨取引所で換金する方法があります。
取引画面から「売却したい価格」「売却したい数量」を入力すると、日本円に換金することができます。
下の画像は、コインチェックでビットコインキャッシュ(BCH)を日本円に換金するための「売却」画面です。
仮想通貨(暗号資産)の換金には、取引手数料や出金手数料がかかります。
なるべくまとめて換金・出金をして、手数料の節約をしたいですね。
ビットコインキャッシュ(BCH)でおすすめの仮想通貨取引所
こちらでは、ビットコインキャッシュ(BCH)を取り扱っている仮想通貨(暗号資産)取引所の中から、ユーザー数が多く人気の高い、おすすめの取引所をまとめました。
DMMビットコイン
DMM Bitcoin | ||
---|---|---|
入出金手数料 | 無料 | |
取引手数料(BTC) | 販売所 | スプレッド |
取引所(現物) | 無料 | |
取引所(レバレッジ) | 無料 ※BitMatch取引手数料を除く ※レバレッジ手数料(ポジション金額の0.04%/日)はロールオーバー時に発生 | |
最低取引単位(BTC) | 現物取引 | 0.0001 |
レバレッジ | 0.001 | |
取扱暗号資産 | 24種類 | |
レバレッジ取引 | 固定2倍 |
DMMビットコインはレバレッジ取引に対応している仮想通貨(暗号資産)が20種類と、豊富に揃っているのが魅力です。
ビットコインやビットコインキャッシュはもちろん、カルダノやクアンタムなど、比較的マイナーなアルトコインも揃っています。
現物取引で保有している仮想通貨(暗号資産)を日本円に換金しなくても証拠金として使えるため、別の仮想通貨(暗号資産)への投資が効率よくできますね。
Coincheck(コインチェック)
Coincheck | ||
---|---|---|
入金手数料 | 無料 | |
出金手数料 | 一律407円 | |
取引手数料(BTC) | 販売所 | スプレッド |
取引所(現物) | 無料 | |
最低取引単位(BTC) | 0.001 | |
取扱暗号資産 | 17種類 | |
レバレッジ取引 | なし |
Coincheck(コインチェック)は現物取引のみ対応しており、毎月自動で仮想通貨(暗号資産)を積み立てる「コインチェックつみたて」や、NFTマーケットプレイスと連動した「NFT専用ウォレット」など、多彩なサービスを提供しています。
チャートがシンプルで見やすく、アプリや取引ツールが使いやすいのもポイント。
仮想通貨(暗号資産)の売買だけではなく、さまざまなサービスを利用して投資を楽しみたい方に最適の取引所と言えます。
GMOコイン
GMOコイン | ||
---|---|---|
入出金手数料 | 無料 | |
取引手数料(BTC) | 販売所 | スプレッド |
取引所(現物) | Maker:-0.01% Taker:0.05% | |
取引所(レバレッジ) | 無料 | |
暗号資産FX | 無料 | |
最低取引単位(BTC) | 販売所 | 0.00001 BTC |
取引所 | 0.0001 BTC | |
取扱暗号資産 | 23種類 | |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
GMOコインは、株やFXで金融サービスを長年提供しているGMOインターネットグループが運営しています。
取引ツールは使いやすさを重視して設計されており、途中でつまづくことなくスムーズに仮想通貨(暗号資産)の取引がはじめられます。
入・出金やビットコインの引き出し手数料が無料で、ユーザーの利便性を優先して運営されているのが嬉しいですね。
BITPOINT
BITPOINT | |
---|---|
入出金手数料 | 無料 |
取引手数料(BTC) | 無料(スプレッド) |
最低取引単位(BTC) | 0.00000001BTC |
取扱暗号資産 | 14種類 |
レバレッジ取引 | なし |
BITPOINTでは現物取引の他、保有している仮想通貨(暗号資産)を貸し出して一定の利率に基づいた賃借料を受け取る「貸して増やす」サービスに対応しています。
また、日本円に替えることなく、仮想通貨(暗号資産)を手数料無料で入・出金できるのも、他の取引所にはないメリットですね。
初心者の方でも、使いやすいスマホアプリで簡単に取引ができます。
ビットバンク(bitbank)
bitbank | ||
---|---|---|
入出金手数料 | 入金 | 無料 |
出金 | 550円/770円(3万円以上) | |
取引手数料(BTC) | 販売所 | スプレッド |
取引所(現物) | Maker:-0.02% Taker:0.12% (一部銘柄を除く) | |
取引所(レバレッジ) | 取扱いなし | |
最低取引単位(BTC) | 販売所 | 0.00000001 BTC |
取引所 | 0.0001 BTC | |
取扱暗号資産 | 20種類 | |
レバレッジ取引 | 取扱いなし |
ビットバンク(bitbank)では16種類の仮想通貨(暗号資産)を揃えており、その取引量は国内No.1(2021年2月14日 CoinMarketCap調べ)になっています。
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ビットコインキャッシュ(BCH)は長期投資を考えている方におすすめ
ビットコインキャッシュ(BCH)についてまとめてみると、下記のような魅力のある仮想通貨(暗号資産)であることが分かりました。
- ビットコインをアップデートしてより機能が高まった
- スマートコントラクトの実装でさまざまな分野での活躍が期待できる
- ビットコインフォークの代表格で人気が高い
- ピーク時より価格がかなり下がっているため上昇の余地が大きい
ビットコインのハードフォークにより分裂して生まれたビットコインキャッシュ(BCH)は、ビットコインの機能を受け継ぎながらさらに改良されたアルトコインです。
ビットコインのフォークとしては代表格となり、誕生時から注目している方が多く人気も高いと言えるでしょう。
現在はさまざまな要因で価格がピーク時より大きく下がっていますが、それだけに将来的に上昇の余地は大きいとも考えられます。
ビットコインキャッシュ(BCH)に興味のある方は、現在の価格をチェックしながら長期投資を検討してみてはいかがでしょうか。