2020年8月に上場したばかりのポルカドット(DOT)は新しい仮想通貨(暗号資産)として最近注目を集めています。仮想通貨(暗号資産)の時価総額ランキングは2022年6月の時点で11位と順調に価値が上昇しているといえます。
名前だけは聞いたことがある、実際に取引してみたいけど今後の将来性やどのような特徴を持っているのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ポルカドット(DOT)についてそのメリットや将来性、取引する際のポイントなどについて詳しくご紹介しますので参考にしてみてください。

仮想通貨(暗号資産)への投資の最初の入り口となるのが仮想通貨取引所です。 仮想通貨(暗号資産)取引所にはさまざまな特徴や[…]
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ポルカドット(DOT)とは
ポルカドット(DOT)は、「インターオペラビリティ」という異なるブロックチェーンを繋ぐことを目的として開発されたプロジェクトで、スイスにある「Web3 Foundation」によって手掛けられました。
2020年8月に上場したばかりで仮想通貨の中では比較的新しく、ネイティブトークンである(DOT)は国内の仮想通貨取引所でも取引が可能です。
また、開発グループのWeb3 Foundationにはイーサリアムの共同開発者であるキャビン・ウッド氏がいるため、大きな期待を寄せられています。
そんなポルカドット(DOT)についてまずは、主な特徴について詳しく見ていきましょう。
Web3 Foundationとは
Web3 Foundationは、イーサリアム共同開発者であるキャビン・ウッド氏を中心としてWeb2の先にある分散型のWebについて開発を試みている財団です。
Web3 Foundationの最も有名なプロジェクトは「ポルカドット」であり世界で注目を集めています。
また、Web3 Foundationは支援プログラムとして同じWeb3の実現を目指す世界中の企業やプロジェクトに経済支援、技術支援を行なっています。国内の企業もWeb3 Foundationの公式支援に選出されています。
リレーチェーンとパラチェーンとは
ここでは、ポルカドットの構造についてご紹介します。ポルカドットネットワークには、「リレーチェーン」というメインのブロックチェーンとユーザーが作成した多くの「パラチェーン」があります。
メインのリレーチェーンに加えて多くのパラチェーンが処理を担うことで、1秒間に1,000件以上のトランザクションを処理することが可能です。
また、ブリッジという接続レイヤーを完備しているため、ほとんどのブロックチェーン間でデータの転送を行えます。ブロックチェーンではないデーターベースへの接続も可能で使い道の幅が広いです。
ポルカドットの時価総額ランキング
ポルカドット(DOT)の時価総額ランキングについて見ていきましょう。
ポルカドット(DOT)の時価総額は「1,037,864,555,668円」となっています。時価総額ランキングは2022年6月時点で11位となっています。
また現在の価格は1,051.68円と、仮想通貨全体の暴落で一時は1,000円台を割ったものの現在は少しずつ戻しているのが現状です。
ポルカドット(DOT)のメリット
ポルカドット(DOT)は、世界からの注目が熱い仮想通貨の1つですが、そのメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
- ステーキング市場へ進出
- 処理速度が速い
- スケーラビリティ問題を改善
- セキュリティが高い
ステーキング市場へ進出
ステーキングとは、特定の仮想通貨を保有することで保有通貨のブロックチェーンネットワークを管理し貢献すると、対価として報酬をもらえる仕組みのことです。
ポルカドットは、そんなステーキング銘柄として人気が高く、ステーキング市場のランキングでは4位を記録しています。
今後の期待が高いステーキング市場ですでに実績を上げており、さらにステーキング市場が発展すればポルカドットの価値も大きく上がるでしょう。
処理速度が速い
ポルカドットネットワークにはリレーチェーンとパラチェーンの2種類のブロックチェーンがあることを先ほど解説しました。
ポルカドットはこの2種類のブロックチェーンを駆使することでトランザクションの処理速度を上げることに成功しています。
ビットコインが1秒間7件、イーサリアムが30件処理できるのに対してポルカドットは1,000件を処理することが可能です。
スケーラビリティ問題を改善
ポルカドットのリレーチェーンとパラチェーンの処理速度向上により、スケーラビリティ問題を改善することに成功しています。
スケーラビリティ問題とは、ブロックチェーンにユーザーが集中してしまい取引の処理に遅延が発生したり、取引ができないことで手数料が高騰してしまうという問題です。
トランザクション処理が円滑に行えるポルカドットであればユーザーが集中しても問題なく取引できるでしょう。
セキュリティが高い
ポルカドットのセキュリティには「Pooled Security」が導入されており、マルチブロックチェーンであっても高いセキュリティを確保しています。
以前のブロックチェーンでは、各ブロックチェーンごとにセキュリティにリソースを割かなければいけませんでした。
また、小さいブロックチェーンであれば物量が多ければ攻撃できてしまうという問題があります。そのため、Pooled Securityを導入することで1つ1つのブロックチェーンセキュリティにリソースを割かなくて済むようになりました。
ポルカドット(DOT)を取り扱う仮想通貨取引所
ポルカドット(DOT)の特徴やメリットについて理解したところでポルカドットを取り扱っている仮想通貨取引所についてご紹介します。
仮想通貨取引所 | 特徴 |
---|---|
bitFlyer | 国内でも知名度が高い取引所 |
GMOコイン | 取扱通貨数が21種類と国内最大 |
Bitpoint | ビットコイン、アルトコインともに取引量が多い取引所 |
SBI VCトレード | 投資大手のSBIグループが運営 |
ポルカドットを取り扱う仮想通貨(暗号資産)取引所は上記の4つで、実績のある取引所ばかりです。
その他のサービスや取り扱い通貨を確認して自分に適した仮想通貨(暗号資産)取引所を選択しましょう。
ポルカドット(DOT) の動向
ここからは、ポルカドット(DOT)の直近の動向について詳しくご紹介していきます。
- 2020年8月:ポルカドットが上場
ポルカドットが上場するが大きな価格変動は起こらない。 - 2021年1月:上場相場となり価格が上がり始める
順調に上昇を続け2021年4月、5月に過去最高の約48ドルを記録。 - 2021年5月後半:中国での仮想通貨(暗号資産)禁止のニュースを境に下落
2021年6月には最高値の3分の1程度まで大幅に下落した。 - 2021年11月:過去最高値を更新
各国の仮想通貨に対する許可や法定通貨化などを受け、7月から上昇を始め11月に過去最高値となる55ドルを記録した。 - 2021年12月以降:再度下落相場へ
アメリカの大幅な利上げの検討やロシアによるウクライナへの侵攻により再度下落相場へと転じている。
現在は、ロシアによるウクライナ侵攻の影響もあるため今後の動向は確認する必要があります。
世界経済にプラスになるニュースが飛び込むかどうかでポルカドットの価値も大きく変化していく可能性が高いです。
ポルカドット(DOT) の将来性
ポルカドットのエコシステムに関連するプロジェクトは300以上あり、ポルカドットの将来性に大きく関わっています。
ここからは、ポルカドットの将来性に関わるプロジェクトやブロックチェーンについてご紹介します。
Plasm Network
Plasm Networkは、世界初ポルカドットのテストネットへ接続を成功させたブロックチェーンです。
日本初のプロジェクトとして開発されスケーラビリティ問題などの解決を目指すパブリックブロックチェーンです。
Web3 Foundationなどから多くの援助を受けており、これからも開発が進むとともに発展が期待されています。
Chainlink
Chainlinkとは、分散型のオラクルネットワークプロジェクトとして注目を集めているプロジェクトです。
Chainlinkと統合が完了するとコモディティ、暗号通貨、FXレート、その他資産に関する情報を使ってアプリケーションを構築できます。
ポルカドットは2021年4月にChainlinkと統合が完了しており、Chainlinkを通じて様々な開発がされています。
Acala
Acalaプロジェクトは、ポルカドットのエコシステムにおけるDeFiハブを目指したプロジェクトです。
DeFiは分散型金融のことを指し、ブロックチェーン上に構築されるエコシステムを総称したものです。
直近では、2.5億ドルのファンドをローンチするなど順調に発展を続けています。
ポルカドット(DOT)の取引のポイント
ここまでポルカドット(DOT)のシステムや直近の動向について詳しくご紹介しました。では、実際に取引するときはどのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。
実際にポルカドットを取引する方に向けて、現物とレバレッジ取引のポイントをご紹介します。
現物
現物取引を考えている方は、自己資金以上の損失を抱えることがありません。そのため、借金が発生することが無く初心者向きの取引といえます。
現物取引は買いでのみ取引できるため、ポルカドットで利益を得る場合はなるべく安く買う必要があるでしょう。
レバレッジ
レバレッジ取引をすると、自己資金以上の証拠金で取引が可能です。ポルカドットのような比較的乱高下がある通貨ではレバレッジを用いた短期取引が良いです。
証拠金を増やすことはできるため、増えるチャンスが上昇する反面、失うリスクも高くなるため注意しましょう。
ポルカドット(DOT)の用語解説
ここでは、ポルカドットに関する用語について解説していきます。仮想通貨には独自の用語や意味を持つ言葉が多いため、情報収集の際に知っておくと便利です。
しっかりと理解してポルカドットの今後の動向に注目しましょう。
インターオペラビリティ
インターオペラビリティとは「相互運用性」を表す言葉で、無数のブロックチェーン同士を相互運用可能とする技術です。
送金やユーザー間の取引を円滑に行うために必要な技術であり、ポルカドットのプロジェクトでも相互運用性を重視したものがあります。
PoS
PoSとは、Proof of Stakeの略称でコンセンサスアルゴリズムのことを指します。
PoSではコインステークにより取引を検証することで新規ブロックを生成することが可能となります。
Parachain
Parachain(パラチェーン)とは、ポルカドットのリレーチェーンに接続できるシャドウチェーンのことを指します。
リレーチェーンとトランザクションを並列処理するために用いられており、処理速度の向上に役立っています。
ガス代
仮想通貨(暗号資産)におけるガス代とは、イーサリアムブロックチェーンで取引する際の手数料の名称を指します。
トランザクション処理やプログラム処理にごとに発生する特徴を持ちます。
ポルカドット(DOT)の安全性の取り組み
ポルカドットのセキュリティは高い性能を持っています。ビットコインやイーサリアムと異なり「Pooled Security」というシステムを採用しています。
名前の通りセキュリティ自体がブロックチェーンのネットワークにプールされるため、1つ1つのブロックチェーンがセキュリティにリソースを割かなくて良いというメリットを持ちます。
ポルカドット(DOT)のおすすめ取引所3選
最後にポルカドットを取り扱っているおすすめの仮想通貨(暗号資産)取引所について3つご紹介します。
- GMOコイン
- BITPOINT
- ビットフライヤー
それぞれの特徴について詳しく確認していきましょう。
GMOコイン
GMOコイン | ||
---|---|---|
入出金手数料 | 無料 | |
取引手数料(BTC) | 販売所 | スプレッド |
取引所(現物) | Maker:-0.01% Taker:0.05% | |
取引所(レバレッジ) | 無料 | |
暗号資産FX | 無料 | |
最低取引単位(BTC) | 販売所 | 0.00001 BTC |
取引所 | 0.0001 BTC | |
取扱暗号資産 | 23種類 | |
レバレッジ取引 | 最大2倍 |
GMOコインは取扱銘柄数が21種類と最も多く、ポルカドットのみならずビットコインやアルトコインの取引をしたい方におすすめです。
また、金融大手のGMOインターネットグループによって運営されているため、信頼度が高いといえるでしょう。
BITPOINT(ビットポイント)
BITPOINT | |
---|---|
入出金手数料 | 無料 |
取引手数料(BTC) | 無料(スプレッド) |
最低取引単位(BTC) | 0.00000001BTC |
取扱暗号資産 | 14種類 |
レバレッジ取引 | なし |
BITPOINT(ビットポイント)は取引ツールが充実しています。特にスマートフォンアプリで手軽に仮想通貨取引ができたり、資産管理ができます。
普段仕事などで忙しい方でも手軽に取引が可能で、仮想通貨初心者でも取り組みやすいでしょう。
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyer(ビットフライヤー)は、7年以上ハッキングがゼロとセキュリティが高く、安心して利用することができます。
他にもポルカドットを含めた15種類の仮想通貨(暗号資産)を1円から売買できるため、少額取引にて資産運用が可能です。
ポルカドット(DOT)は将来性がある仮想通貨
ポルカドットは、現在の価格だけで見ると価値が下落しているように感じられてしまうかもしれませんが、将来性を考えると今後が楽しみな仮想通貨の1つといえます。
多くのプロジェクトが同時並行して発展しており、Web3 Foundationの支援なども合わさり順調に開発が進んでいます。
今回ご紹介した仮想通貨(暗号資産)取引所は、どれも信頼度の高いところばかりなため気になる取引所があればぜひチェックしてみてください。