ドージコイン(DOGE)は、ビットコインの利用用途が問題視されていた2013年に、ジョークとして考案され誕生したミームコインです。
ビットコインのメリットを受け継ぎながら、さらに速度や手数料を改善したドージコイン(DOGE)は、テスラ社CEOのイーロン・マスク氏が支持を表明して話題に。
こちらの記事では、ドージコイン(DOGE)の特徴や動向を解説しながら、将来性についてまとめています。ぜひ参考にしてくださいね。
※本記事は2022年12月22日時点の公開情報に基づきます。
※本記事の価格は全て税込みです。
ドージコイン(DOGE)とは
ドージコイン(DOGE)とは、ビットコインを模倣して2013年に誕生した仮想通貨(暗号資産)で、犬(Dog)のスラングである「Doge(ドージ)」が名前の由来になっています。
2013年当時、「次のビットコイン」と噂されていた全ての仮想通貨はほとんど同じ機能しか持っていませんでした。
そのため、今の状況を風刺してパロディした仮想通貨を作りたいという開発者の思いから、ドージコイン(DOGE)にビットコインとほぼ同じ機能を持たせたそうです。
それでは、ここからはドージコイン(DOGE)の主な特徴を確認していきましょう。
- ビットコインのミームコインとして誕生した仮想通貨(暗号資産)
- インターネットで話題になった柴犬の画像がモチーフ
- オンラインショップの決済に利用できるサイトがある
- 発行上限が無いため長期で安定した運営が期待できる
ビットコインのパロディとして誕生した仮想通貨(暗号資産)
ドージコイン(DOGE)の基本として押さえておきたいのが、ビットコインを模倣して作られた仮想通貨(暗号資産)であることです。
ビットコインと同じ PoW(プルーフオブワーク)が採用されているため、取引記録の改ざんが起きにくく、スパムやDoS攻撃を防止できるのがメリットになっています。
一方で、発行上限や送金スピード・処理コストなど、ビットコインとの明確な違いがあるのも特徴です。
- ドージコインの送金スピードはビットコインの約10分の1
- ビットコインよりドージコインの方が処理コストは安い
- ビットコインにある発行上限がドージコインにはない
上記のような違いがあるため、ドージコイン(DOGE)はビットコインの改良版とも考えられています。
インターネットで話題になった柴犬の画像がモチーフ
ドージコイン(DOGE)のモチーフに使われている柴犬は、日本で暮らす元保護犬のかぼすちゃんです。
ご主人のブログに登場して大人気だったかぼすちゃんですが、海外では、かぼすちゃんの画像をもとにしたコラージュが流行していました。
それが次第に大きな話題となり、米ABCニュースの「2010年代のネットミーム10選」に選ばれたことがきっかけで、柴犬のかぼすちゃんがドージコイン(DOGE)のモチーフに採用されたのです。
テスラのオンラインショップで決済に利用できる
ドージコイン(DOGE)は米テスラ社の決済手段として、すでに活用されています。
テスラオンラインショップでグッズの購入ができるほか、航空宇宙メーカーのスペースXグッズの決済にも利用可能です。
Tesla merch can be bought with Doge, soon SpaceX merch too
— Elon Musk (@elonmusk) May 27, 2022
また、イーロン・マスク氏は、特定のスーパーチャージ施設でもドージコインの利用を開始する計画を明かしており、今後も利用の幅が広がっていくことが期待できますね。
発行上限がなく長期で安定した運営が期待できる
ドージコイン(DOGE)には、ビットコインにはある発行上限が設けられていません。
発行上限がないということは、ビットコイン等のように半減期が来ることもありません。価格の乱高下の不安が少ないのはメリットと言えるでしょう。
ドージコイン(DOGE)のチャートと価格
ドージコインの2022年12月21日現在の価格は、9.57円です。
2022年に入ってから下落基調が続いていたドージコイン(DOGE)ですが、秋にはドージコイン支持を明言しているイーロン・マスク氏のTwitter社CEO就任のニュースで価格が大きく上昇。
その後、少し神経質な動きが続いている状態です。
ドージコイン(DOGE)暴落と暴騰の歴史
2013年12月に誕生したドージコイン(DOGE)は、これまでさまざまな影響で暴落と暴騰がありました。
ここからは、ドージコイン(DOGE)の値動きの歴史を簡単に解説します。
- 2013年12月:誕生
- 2017年:価格が急上昇
- 2017年末~2018年1月:0.02ドルに急上昇→0.0047ドルに急落
- 2021年~:上昇トレンドに
2017年に価格が急上昇
ミームコインとしての誕生から数年は静かな動きが続いていたドージコイン(DOGE)でしたが、2017年の仮想通貨(暗号資産)ブームによって0.00021ドルから0.0042ドルに急上昇したのです。
時価総額も、一気に4億2,300万ドルを超えるまでになりました。
しかしこの動きは仮想通貨(暗号資産)ブームに乗っただけであったため、直後に75%も下落してしまいます。
ビットコインにつられて暴騰と暴落を繰り返す
2017年末から2018年1月は、仮想通貨市場の盛り上がりでビットコインは1万9783ドルを突破しており、ドージコイン(DOGE)もつられて2018年1月に0.02ドルを突破。
しかしそれも長くは続かず、数日で0.0047ドルまで下落するなど、ドージコイン(DOGE)の乱高下はしばらく続いていました。
イーロン・マスク氏の発言で上昇トレンドに
2020年末まで0.4円までの価格から抜けられなかったドージコイン(DOGE)は、2021年に入ると一転して上昇トレンドに入りました。
きっかけは、テスラ社のイーロン・マスク氏がドージコインを後押しするツイートを始め、テスラ社のオンラインショップでの決済にドージコイン(DOGE)を採用したこと。
イーロン・マスク氏に続いて、日本でも人気の高いラッパー スヌープ・ドッグさんもアルバムジャケットにドージコイン(DOGE)のアイコンを載せるなど、関心を寄せていることが大きな話題になりました。
@elonmusk pic.twitter.com/KElwKghpei
— Snoop Dogg (@SnoopDogg) February 6, 2021
ミームコインとして、著名人から支持を受けたドージコイン(DOGE)は、大手仮想通貨取引所への上場も影響して、2021年前半に価格が急上昇しています。
ドージコイン(DOGE)の今後の相場と将来性
これまでに上昇と急落を何度か経験しているドージコイン(DOGE)は今後どのように成長していくのか、気になる方も多いでしょう。
ドージコイン(DOGE)はビットコインが改良されて生まれた仮想通貨(暗号資産)であり、発行上限が設けられていないことから、今後も長期的に安定して運営されることが期待できます。
2021年8月に発表されたロードマップ「ドージコイン・マニフェスト」には、将来的にDoge独自のプルーフオブステーク(PoS)を採用する計画があると発表されており、実現すれば価格に良い影響を及ぼす可能性も。
また、イーロン・マスク氏の発言や、仮想通貨取引所への新規上場などがあれば、さらに価格が上昇する可能性が高いでしょう。
ドージコイン(DOGE)に対するイーロン・マスク氏の発言
テスラ社CEOのイーロン・マスク氏が、ドージコイン(DOGE)を支持する発言を続けていることは世界的に有名です。
直近では2022年6月21日に行われたBloombergのインタビューでも、「それほど裕福ではない方々からドージコインの購入と支持を求められており、自分はそれに応えています」と語っています。
I just know a lot of people who are not that wealthy who, you know, have encouraged me to buy and support Dogecoin,
引用元:Elon Musk Says He Supports Dogecoin After People Encouraged Him To – Bloomberg
こうした発言が公開されるとドージコイン(DOGE)の価格が急上昇することは魅力ですが、一方で、もしもイーロン・マスク氏からネガティヴな発言が出た場合、大きなリスクになることは警戒しておきたいですね。
ドージコイン(DOGE)のプルーフオブステーク(PoS)採用の可能性
Dogecoin財団が2021年8月に公開したロードマップでは、イーサリアムの共同創設者である Vitalik Buterin氏と協力して、将来的にプルーフオブステーク(PoS)を採用する計画があると発表されました。
プルーフオブステーク(PoS)は、その仮想通貨(暗号資産)を多く所持しているユーザーにブロックチェーンの承認作業が多く割り当てられる仕組みです。
現在はDoge独自のプルーフオブステーク(PoS)を作成している最中で、大口の投資家だけではなく、誰もが参加できる仕組みを目指しているとのことです。
仮想通貨取引所への新規上場
ドージコイン(DOGE)は日本の柴犬かぼすちゃんがロゴに使われていることもあり、日本人にもファンの多い仮想通貨(暗号資産)です。
2022年からはGMOコインなど大手仮想通貨(暗号資産)取引所への上場が続いており、徐々に知名度が上がることで価格が上昇していくことも期待できるでしょう。
ドージコイン(DOGE)・仮想通貨(暗号資産)取引の始め方
ドージコイン(DOGE)の特徴や魅力について説明しましたので、ここからは、ドージコインをはじめとする仮想通貨(暗号資産)の取引を始める方法について解説していきます。
仮想通貨(暗号資産)取引を始める時には、まず最初に仮想通貨(暗号資産)取引所に口座を開設する必要があります。
下記では、2022年7月からドージコイン(DOGE)の取り扱いが始まった人気取引所、GMOコインでの口座開設方法を紹介します。
GMOコイン口座開設の手順
- STEP.アカウントを登録するGMOコインの公式アプリかサイトで、メールアドレスとパスワードを登録します。
- STEP.お客様情報を登録して本人確認をする次にお客様情報を入力して、本人確認書類を送信します。
- STEP.届いた口座開設コードで認証GMOコインから届く口座開設コードを入力します。
- 取引開始
ドージコイン(DOGE)の買い方と換金方法
GMOコイン で口座開設が完了したら、下記の手順でドージコイン(DOGE)を購入します。
- 日本円を口座に入金する
- GMOコイン販売所の取引画面から買い注文を出す
取引の最初に行う日本円の入金において、GMOコインはインターネットバンキングの即時入金か、銀行振込に対応しています。
口座入金が反映されたら、販売所でドージコイン(DOGE)を購入します。
下記はビットコインを例とした、GMOコイン販売所で仮想通貨(暗号資産)を購入する手順です。
銘柄を選んで金額を入力するだけで自動で数量が計算されます。
購入したドージコイン(DOGE)を日本円に換金したい時も、GMOコインなら購入時と同じように売却するDOGEの金額を指定するだけで簡単に換金できます。
ドージコイン(DOGE)購入の手数料
GMOコインをはじめとした仮想通貨(暗号資産)取引所の手数料は、下記の表を参考にしてください。
仮想通貨取引所 | 取引手数料 | 送金手数料 | |
---|---|---|---|
bitbank | 現物 | Maker : 0.02% Taker : 0.12% | 5DOGE |
レバレッジ | 取扱なし | ||
GMOコイン | 現物(販売所) | 無料 | 0.02BTC以上は無料 |
レバレッジ | ドージコインは取扱なし |
ドージコイン(DOGE)購入時にかかる手数料として、まず日本円入金時の手数料があります。
GMOコインは、インターネットバンキングを使った即時入金は手数料無料になっていますが、銀行振込の場合の手数料は負担することになります。
振込手数料の次に必要なのは、注文から約定にかかる取引手数料です。
GMOコインの販売所でドージコイン(DOGE)を購入する時の手数料は無料ですが、表示価格内にはスプレッドが含まれています。
ドージコイン(DOGE)購入のスプレッド
GMOコインなどの仮想通貨取引所では、取引手数料の代わりにスプレッドが価格に上乗せされています。
ドージコイン(DOGE)はトレンドに敏感な方におすすめ
数多くの著名人から支持されているドージコイン(DOGE)は、発行上限がなく、これからも長期的に活用が期待されている仮想通貨(暗号資産)です。
ドージコイン(DOGE)の魅力をまとめると、下記のような方におすすめだということが分かりました。
- SNSなどの最新情報に敏感な方
- ビットコインに代わる手頃な仮想通貨を探している方
- 音楽やNFTアートにも興味がある方
ドージコインは、仮想通貨(暗号資産)投資をしながら、アートや音楽・宇宙開発など、さまざまな情報にふれる機会を作ることができるのが魅力です。
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